少女日和

世界征服やめた

青野くんに触りたいから死にたいを読んだ

わたしがここ数年で一番好きな漫画、椎名うみ先生の描く「青野くんに触りたいから死にたい」11巻が先日出て、勿体無いと思うくらいあっという間に読んでしまった。冒頭10ページでもう苦しくて、ずっと泣いてた。

この作品はジャンルとしてはホラーなのだけど、11巻はホラー要素がほとんどなくてただ、あまりにも残酷な現実が剥き出しのまま描かれてた。子ども時代、自分の生存戦略が脅かされる瞬間。親がまともでいてくれないことの不安感。全部ページ越しに体温ごと伝わってくる。あの頃のわたしも、これからのわたしも全部揺さぶってくる描写ひとつひとつに傷口をこじ開けられる。でも、全部まるごと抱きしめていたくなる。だからわたしはこの作品が大好き。全部を見届けて、きっとずっと大切な作品になる。